オンライン、ハイブリッド学会の動画配信で必ず確認すべき点とは?
目次
そもそも学会の動画配信(オンデマンド配信)はすべき?
学会の運営担当者は以下のようなメリット・デメリットを元に動画配信をするかどうかの判断するのが良いでしょう。
参加者メリット
全国規模の大会でオンサイト(現地開催)のみでの学会開催の場合、遠方の参加者は都合により、そもそも参加できないことも。
動画配信(オンデマンド配信)を一定期間行えば空き時間に興味のある分野の発表を試聴することができますので本来参加できなかった方に参加していただけるようになります。
早送り、スキップや一時停止にも対応すれば効率良く視聴でき多忙な参加者の需要を満たすことができます。
またオンサイト(現地)で聞き逃した発表をオンデマンド配信で視聴することもできますので現地参加者の満足度も向上させることができます。
発表者メリット
オンサイト(現地)での発表やライブ配信とは異なり、事前に収録する動画配信の場合、発表者は取り直しができる点が大きなメリットです。特に発表に不慣れな方は取り直しができるのはありがたいのではないでしょうか。
運営者(主催者)メリット
動画配信(オンデマンド配信)は学会運営者(主催者)側にも以下のようなメリットがあります。
・参加者数が増え盛会に
多忙のため本来参加ができなかった参加者が参加できるようになるため動画配信をすると参加者が増えるケースも多くあります。
・トラブルへの対応がしやすい
オンサイト(現地)開催やライブ配信では何かトラブルがあった場合にはその場で解決しなければ再度発表を聞くことができなくなってしまいます。その点動画配信(オンデマンド配信)は一定期間動画を公開することができるのでトラブルへ対応しやすいと言えます。
デメリット
一方動画配信することで考えられるデメリットは以下のような点が挙げられます。
双方向、リアルタイムのコミュニケーションが難しい
動画配信(オンデマンド配信)のみではオンサイト(現地)での発表のような質疑応答や発表後のコミュニケーションなどが難しくなります。
対策としては動画配信(オンデマンド配信)のみを行う場合は質疑応答用のチャットやライブで質疑応答の時間を設けるなど工夫をすることが大事になります。
動画配信プラットフォームのおすすめは?
では動画配信(オンデマンド配信)を行うと決めた学会はどのプラットフォームで配信を行うのが良いでしょうか。
Youtube
動画の配信で一番に思いつくのがYoutubeではないでしょうか。
無料で動画が投稿でき、限定公開も可能で一見、学会でも使えるように思えます。
しかし当社では学会の動画配信については下記の2点の理由でYoutube上での動画配信はおすすめしておりません。
1. 限定公開はURLを知っていれば誰でも見れる
限定公開はYoutube上に表示されないだけで実はURLを知っていれば誰でも視聴できます。仮にどこかから動画のURLが漏れると誰でも視聴できる状態になります。
2. 有料での公開は利用規約で禁じられている
Youtubeにアップロードされた動画は販売することを利用規約で禁じられています。
学会の性質上参加費を支払って視聴することになるので利用規約に抵触する可能性があります。
以上の理由から学会の動画配信ではYoutubeを利用することはさけるべきでしょうあ。
3. 一般への無料公開を目的にする場合は?
参加費を徴収せず、無料で公開する性質のある動画はYoutubeに公開しても問題ないでしょう。
例えば無料の市民公開講座などはYoutubeでの公開に向いている動画です。
Google Driveなどのクラウドストレージ
Google Driveなどのクラウドのストレージに動画を設置することを考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしGoogle Driveなどのクラウドのストレージも動画配信に最適とは言えません。
たしかにGoogle Driveに動画を設置し共有することができますがURLを知っている全員が動画にアクセスできるようになります。
またはGoogleアカウントを指定してデータを共有することができますが参加者全員にミスなく共有することは難しいのではないでしょうか。
おすすめはVimeo
当社で一番おすすめしているのがVimeoです。Vimeoは世界的にも大手の動画プラットフォームで、以下のような動画の詳細の設定が可能です。
- 埋め込み先ドメインを限定する
- パスワード付き公開
- プレイヤーのカスタマイズ
このようにセキュリティーやイベントの性質から参加費を支払って視聴する動画にはVimeoがおすすめです。
しかしVimeoには参加費の徴収や、領収書や参加証の発行などオンライン、ハイブリッド形式の学会開催に必要な機能を全て備えているとは言えません。
【結論】一番のおすすめは?
オンライン、ハイブリッド形式の動画配信の決定版
そんな時におすすめなのがConvention Connect(コンベンションコネクト)です。
- HP制作
- 参加登録(Webクレジット決済・銀行振込)
- ライブ配信
- 動画配信
- 参加証発行
- 領収書発行
にも対応しており、学会・研究会専用のハイブリッド・オンライン開催システムなので難しい設定開発などは必要ありません。
動画は参加登録者にのみ公開され、自動で参加証領収書を発行することができます。
Vimeoをさらに学会向けへ拡張?
Convention Connect(コンベンションコネクト)ではVimeoをさらにオンライン、ハイブリッド学会向けにシステムを拡張しており以下のような機能を搭載しております。
- 発表者から直接動画をアップロード
- 単位認定のため視聴履歴取得
- 早送り、スキップ禁止などプレイヤーのカスタマイズ
ご要望に応じて拡張性の高い機能を備えております。
さらに当日の撮影などワンストップで対応可能です。
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Convention Connect
(コンベンションコネクト)
Convention Connect会議ディレクターです。数多くの学会運営準備、オンライン配信支援、ホームページ作成など実務の経験から学会開催に関するお役立ち情報を発信しています。
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